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【最新情報】 福岡市地下鉄延伸 次は福岡空港国際線ターミナルへ

都市開発

福岡市地下鉄七隈線の延伸区間(博多~天神南間)が2023年3月27日に開業した。利用客の増加に伴い、編成車両の追加投入が予定されている。また、将来的には6両編成車両の投入も予定されている。地下鉄事業としては大成功を収めた七隈線。今後、さらに福岡空港国際線ターミナルへ延伸する構想がある。

高島宗一郎市長は市長選で4選を果たした後、記者会見で、博多駅から国際線ビルへの地下鉄七隈線延伸について「たくさんある検討案の一つ」と述べた。関係者によると、約3キロを結び中間駅を設ける構想があるといい、経済界の一部などは「次の有力な延伸区間」として注目する

1993年、福岡空港のターミナルビル直下に地下鉄が乗り入れた。そのおかげで日本一便利な空港と評価されている。しかし、国際線に関してはそうでもないようだ。地下鉄が乗り入れているのは国内線ターミナル。国際線ターミナルには鉄軌道はアクセスしていないため、国内線ターミナルから国際線ターミナルまで空港内シャトルバスで移動する必要がある。所要時間は約10~15分。わざわざ連絡バスに乗らないと地下鉄に乗れない。海外からのお客さんにとっては決して便利のいい空港とは映ってないようだ。

福岡空港は離発着回数がとても多くフライトの間隔がひっ迫しており、離発着が集中する時間帯は到着や出発の遅延が頻繁に起こっていたため、福岡空港では新しい滑走路(第2滑走路)が増設され、2025年3月20日(令和7年3月20日)に供用開始された。これで離発着の処理能力が上がったことで、空港へのアクセス機能が足りていないことに関心が集まるようになった。

こういった課題もあり七隈線を博多駅から福岡空港国際線ターミナルビルに延伸する構想も語られるようになってきた。

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  • 2023/04/03掲載 マイナビニュースより

以前のマイナビニュースで綺麗にまとめてある図面を見つけた。現在最有力案となっている国際線ターミナル延伸以外の構想について所見を述べたい。

空港線姪浜駅から七隈線橋本駅までの接続

この構想により環状地下鉄が形成され、七隈線沿線の利用者が地下鉄箱崎線やJR筑肥線を利用することができ、利便性が格段に向上する。ただし、鉄道規格が異なるため、直通運転は難しい状況である。

1. 鉄道規格(軌間・電力方式)

  • 空港線(1号線)
    • 軌間:1,067mm(JRと同じ)
    • 電力:DC 1,500V(架空線)
    • JR筑肥線と直通可能な“標準的な地下鉄”
  • 七隈線(3号線)
    • 軌間:1,435mm(標準軌)
    • 電力:DC 1,500V(架空線)
    • 直通運転なし。都市内専用の新規格。

→ 軌間が違うため、七隈線は他社線との直通ができない構造。

2. 接続性

七隈線に関しては、橋本駅が終着駅となっており、延伸することは可能だ。一方、空港線に関しては、姪浜駅でJR筑肥線と直結しており、直通運転が行われている。駅は高架駅となっている。地下鉄七隈線との接続するためには姪浜駅から分岐して南へ向かう短絡線を設ける必要がある。

3. 車両基地

それぞれの路線をどのようにつなぐかを考察するうえで重要なのが車両基地の位置である。空港線の車両基地は姪浜駅から西に一駅ほど行ったところに車両基地がある。一方、七隈線は橋本駅から90度南に曲がった形で車両基地が配置されている。

七隈線に関しては橋本駅からの延伸はそこまで複雑な構造にならないのではないかと思われるが、姪浜駅はJR筑肥線と車両基地に向かう線路で元々複雑な構造になっている。この空間に七隈線が入り込んでくると構造的にも煩雑になり大改造が必要になってくることは想像に難くない。

こうしたことからも、空港線の車両基地から分岐して七隈線橋本駅につなぐルートも候補として挙がってくるかもしれない。

福北ゆたか線(篠栗線)の接続ルート

現在の地下鉄空港線を長者原駅あるいは原町駅へ延伸し、そこから福北ゆたか線と直通運転を実施する構想。福岡県が2021年度にルートや予想需要などの調査に着手し、2022年7月11日に結果を発表した。長者原駅から福岡空港への直行ルートの所要時間は4分。現在は博多駅経由で迂回しており、27分かかっている。飯塚市や直方市などが期待している路線だという。

1. 鉄道規格(軌間・電力方式)

  • 空港線(1号線)
    • 軌間:1,067mm
    • 電力:DC 1,500V(架空線)
  • JR福北ゆたか線
    • 軌間:1,067mm
    • 電力:交流 20,000V 60Hz(架空線)

→ 電力方式が異なるが、デットセクションなどを用いて接続は可能。車両の対応も必要となり、相互乗り入れはハードルが高い。

2. 接続性

地下鉄空港線は終着駅となっているので延伸は可能である。JR福北ゆたか線に関しても、途中から分岐することは可能である。ルートとしては比較的自由度が高く、博多の森などの集客施設付近への中間駅なども望まれるところだろう。

実現見通し

最大の問題はコストである。1000億円を超えるビックプロジェクトになるため、そうやすやすと手が出せない。さらに大きな問題は、事業者である。市営地下鉄延伸なので福岡市?このプロジェクトの大半の区間は市域外なので手を出しにくい。JR福北ゆたか線なのでJR九州?確かにこの路線は乗車率が高い区間ではある。さらに天神・博多・空港と一本の路線で結べるというインパクトは大きい。この事業を通して、新駅周辺開発などでお金を生み出す副次的な見通しが立てば別ではあるが、巨額の予算を投入するハードルは高い。