福岡県立美術館は、現在大濠公園敷地内の武道場跡地に建設が2029年の開館目指してすすめられています。その後、現在の福岡県立美術館の跡地はどのように生まれ変わるのでしょうか。
跡地について
何故 移転するのか
大濠公園内にあった武道場は県庁近くの福岡市民体育館の横に建設され、2026年1月にオープンしました。現在、大濠公園内の武道場跡地に新福岡県立美術館が建設中です。
新たに武道場が建設されオープンした場所は、財務省所管の敷地となっている場所。現位置で建替えればわざわざ借てまで建設する必要なかったのでは?と思ってしまいます。ではどうして?
1.武道場の利用者です。その名の通り柔道や県道などの主な利用目的となるでしょう。その中で、利用者として真っ先に思い浮かぶのが福岡県警。本部がすぐ近くにあるので、利用者からすると便利が良い立地です。
2.新福岡県立美術館の立地場所です。立地する大濠公園(福岡県営)は、隣の舞鶴公園(福岡市営)と連携して、セントラルパーク構想を打ち上げています。すでに舞鶴公園内には福岡市立美術館があり、県立美術館が移転してくれば連携してアートの拠点強化につながり、セントラルパーク構想に花を添えることになります。
こういった理由から、少し無理をしてでも大濠公園内に美術館を持っていきたかったのでしょう。
跡地はどうなるのか
東京などの都市をみてみると、アートは豊かさの象徴でもあるため、美術館が街の一等地に置かれています。(上野駅には国立西洋美術館、東京駅にはステーションギャラリー、アーティゾン美術館、六本木には国立新美術館、森美術館)街の中心部から美術館がなくなることは大きな損失でもあります。
のちに福岡市から発表があった福岡アジア美術館施設拡充計画と銘打って中心部の警固公園地下に美術館が整備されるようになったのは救いでもあります。
現在の福岡県立美術館の所在地は天神5丁目。まさに福岡の一等地です。この場所を今後どのように使っていくのかは、非常に重要な事です。現時点で福岡県はその後の跡地利用については言及していません。
現在、隣接する福岡市民ホールと須崎公園はリニューアル工事が進み、福岡市民ホールは元の須崎公園敷地内に2025年3月に移転開業しています。現在、元の福岡市民会館跡地の整備が進み須崎公園が復活する予定となっています。

位置関係を見るとこの両施設の真ん中に福岡県立美術館(赤)があります。福岡市としては天神とWF(ウォーターフロント地区)を結ぶ回廊と位置づけたエリアで、一体開発したい場所ではないでしょうか。
いずれにしても、好立地な場所であるため、一体的な魅力アップにつなげていただきたいものです。
新福岡県立美術館は大濠公園南側に建設され、2029年度の開館を目指しています。
建設の背景と目的
福岡県立美術館は1964年に建設され、50年以上にわたり地域の文化拠点として親しまれてきました。しかし、建物の老朽化や機能面の制約から、県民の文化資産を継承・発展させるため、新しい美術館の建設が進められています。新美術館は「大濠 START PROJECT」と名付けられ、地域との調和や芸術文化の発展に貢献する施設として計画されています
建設場所と規模
新美術館は福岡市中央区の大濠公園南側、福岡武道館と日本庭園の近くに建設されます 2029.fukuoka-kenbi.jp+1。建物は地上4階・地下1階建てで、延床面積は約2万1,900平方メートル、構造はS造(一部RC造)です。屋上広場やレストラン、地下駐車場も設けられ、周囲の景観と調和したデザインが採用されます
2029.fukuoka-kenbi.jp+1。設計は隈研吾建築都市設計事務所が担当しています
開館予定と施工
新美術館の開館は2029年度を目標としており、施工は鹿島建設九州支店を中心とする松本組・松尾組の3社特定JVが担当、落札金額は約180億円(税別)です。工期は2029年5月31日までを予定しています
施設の特徴と目標
新美術館は以下の特徴を持つことが計画されています
- 芸術の可能性を拡げ、挑戦する美術館
- 九州・福岡県の文化芸術の発展に貢献
- 県民が親しみ、誇りを育む施設
- 公園と一体となった美術館
- ワンヘルスの推進に取り組む
この建て替えにより、福岡県立美術館はより広く、機能的で、地域と一体化した文化拠点として生まれ変わる予定です。

